コロナ禍が終息しない中、ウーバーイーツなどのテイクアウトサービスを始めた飲食店も多いと思いのでは?一方、それがお店にとってプラスになるのか?現実的に使いやすいのか?とよく分からず運用していないお店さんもいるはず!
今回は僕が経営している小さな居酒屋でウーバーイーツを運用してどうだったかを記事にしました。
結論、イートインメインの店で注意する部分はあるものの、ほぼプラスしかなかったと思います。今後導入を考えている方は是非参考にしていただければと思います。
こんな方におすすめ
- ウーバーイーツ導入を検討している
- ウーバーイーツを上手に運用したい
- ウーバーイーツを運用しているお店側の声を聞きたい
ウーバーイーツ運用でお店にプラスになったことは?
まずはお店にとってどんな面がプラスになったか?
ざっくり挙げると次の2点が大きいです。
- 新たな売上の確保
- イートインの新規顧客・リピーターの獲得
新たな売上の確保
当然といえば当然ですが、売上はUP!
うちのお店は居酒屋でイートインが売上のメインですが、そこにプラスαでウーバーイーツの売上が加算。
といっても通常の運用だと、めちゃくちゃ上がる訳ではありません。
17:00~22:30の営業で受け付ける注文は1日で2~3件ほど。
売上は3000円~5000円/日くらいです。
もちろんその場所の地域性(都会だったらもっとすごい?)や運用する側が設定するメニューの数や表示の仕方、ウーバーイーツが開催するキャンペーンの参加によってもっと上がる可能性は十分あります。
あくまで最低限の運用だとお小遣い稼ぎ程度にしかならないかもしれませんが
今まで営業中暇だった時間で売上を少しでも伸ばすことができ良かったと思います。
イートインの新規顧客・リピーターの獲得
うちのお店は居酒屋でイートインがメイン、テイクアウトは本当にサブ的な役割なんです。
しかし、ウーバーイーツを導入してからイートインの売上もUPしました。
なぜか?
ウーバーイーツを利用してうちのお店を知ってくれたお客さんが来店!
お店としては嬉しい限りです。
さらにウーバーイーツのドライバーさんたちも夜の配達が終わったあとに食べに来てくれたり
ウーバーを始めるまではテイクアウトの売上が増えると考えていましたが、結果的にイートインの売上も増え良かったと思います。
営業中の使い勝手で良かった点は?
操作も簡単で初めての方でもすぐに営業中の運用ができると思います。
次の3つの点が良かったのでご紹介します。
- 注文受付時はアラームで通知
- タブレット操作は2タッチのみ
- 便利な注文受付停止機能
注文受付時はアラームで通知
注文を受け付けたらタブレットが「ピロリーン♪」と鳴りお知らせしてくれます。
音量はお客さんの迷惑にならない程度の大きさで、なるべく大きめがオススメです。
小さすぎると気づかずせっかくの注文を放置してしまうかもしれません。
タブレット操作は2タッチのみ
注文を受け付けたら
「注文内容の確認」を押す→料理作る→「ピックアップの準備完了」を押す→渡す
タブレット操作は2タッチするだけなので、使い慣れるのは結構早いと思います。
便利な注文受付停止機能
一番ありがたかった機能は『注文受付停止』です。
店内が忙しい時は注文受付を簡単操作でピタッと止めることができます。
うちのお店は嫁さんと2人でお店をやっており、イートインがメイン。
特に18:30~20:00の時間帯は店内だけでバタバタしがちなんです。
店内のお客さんを優先したく「今はウーバーイーツ注文はキツイ!」ってなった時、簡単な操作で注文受付をストップできます。
止める時間は『15分』『25分』『それ以降の時間』と選ぶことができますが、基本的には『それ以降の時間』を選んで手動で再開するのがオススメ。
最初は『15分』『25分』を選んで受付停止してたんですが、時間経過で注文受付再開されてしまい店内が忙しい時に「ピロリーン」ってなってだいぶ苦しかった時がありました。
これから導入・運用される方は十分注意してください。
ウーバーイーツ運用で注意すべき点は?
ウーバー導入して約5カ月が経過し、最初からこうしとけば良かったなどと思うことがたくさん。
イートインがメインのお店はウーバーイーツのコンサルの意見を安易に聞くのは危ない・・・気がしました。
次の点に注意して運用してください。
- なるべくお店と同じくらい利益がとれる価格設定に
- おいしそうなフレーズ
- 冷めても美味しいor温めなおせば美味しい商品づくり
- ドライバーさんに親切な対応
もちろんテイクアウト専門店と共通しているケアする部分はありますが、イートインメインの場合は鵜呑みにするのも良くない点もあります。
そういったところも踏まえて説明していくので参考にしてみてください。
お店と同じくらい粗利がとれる価格が良い
ウーバーイーツでの販売価格は店内と同じくらい利益がとれるよう設定しましょう。
これは僕が最も失敗してしまった点です。
ウーバーイーツで商品を販売する場合、飲食店側は商品販売価格の35%を手数料として支払わなければなりません。
この手数料を考慮して販売価格を設定する必要があるのですが
35%の手数料をまるまる載せると、あまりに高すぎると思い少し甘めの価格設定をしてしまいました。
お店をオープンして数カ月。
少し落ち着いたところで、売り上げ分析をしました。
すると
色々原因はあったのですが、ウーバーイーツの価格設定もその一つ。
店内価格とほぼ同じ粗利が取れる価格に変更しました。
売れなくなったらどうしようと不安はありました。
ですが同時に商品説明の部分も改善(後述)したせいか、売上はアップ、原価率も低下しました。
ただし!
イートインがメインのお店で、35%の手数料を丸々考慮して価格を設定するのは少し危険だと思います
次の2点に注意してください。
競合店と味・量を比較して価格が見合っているか?
競合店の商品と味・量を比較して価格が見合っているか注意しましょう。
と考えている方は注意してください。
イートインだと、店内の雰囲気と接客の良さも商品の価格設定に反映していると思います。
しかしテイクアウトだとそんなことは関係ありません。
お客さんからすれば、単純に商品勝負。
他と比較して価格が見合っていないとみなされると
- ウーバーでの再注文無し
- 悪い口コミ➡イートインの客数の減少
などに繋がります。
まずはウーバーイーツで競合店の商品の大きさや販売価格チェック。
味やボリュームを自店のものと比較して問題なければそのままの価格で設定してもOKでしょう。
もし競合店に味・量で劣る部分があれば
- 価格調整
- 原価のかからないおまけ商品をつける
- お礼の手紙
- こだわりを説明文に記載(お肉は国産など)
など商品に一工夫するとお客さんも納得しやすいです。
うちの場合はウーバー開始当初、店内販売価格と比較して-100円~200円ほどこちらが負担していた部分がありました。
価格を単純に上げたいと思っていましたが、他店と比較して味は美味しいけど量が少ないとコメントを受けることがありました。(店内のお客さん)
ということで、お礼の手紙におまけのぺこちゃんキャンディを添えてほぼほぼ店内と同じ利益がとれるくらい値上げしました。
売上が下がるのでは?と不安でしたが、あまり影響はありませんでした。
お店が販売手数料35%を払っていることをお客さんは知らない
飲食店側が思っている以上に、お客さんはこの35%の手数料の存在を知りません。
店内価格とウーバーイーツでの販売価格が同じだと思っている方が意外といるんです。(特に地方)
ウーバーイーツでお店を見て
となっている場合もあります。
なので
- 食べログなどのサイトに店内の販売価格を掲載
- チラシなどで商品の価格を宣伝
などをしておくのが良いでしょう。
おいしそうなフレーズ
料理の説明文には食べたくなるようなフレーズを入力しましょう。
これを設定するしないでも売上に大きく影響してくると思います。
これは僕の失敗談です。
僕はウーバーイーツ登録時、ある飲食店開業サポート会社とリモートで初期設定を行いました。
と聞かれ
と答えると担当の方はそのまま
『重さ200g、豚・イカ・エビ』
と入力。
この時はただ言われるがまま入力していました。
そして約4カ月が経った頃
ふと自分もウーバーイーツ注文しようかな?と他店のページを見てみると説明文のところに
『玉ねぎが飴色になるまで炒めた・・・』
『じっくり煮込んだ・・・』
など美味しそうなフレーズがたくさん!
てか重さの記載していないお店が結構ある!
僕はハッとしました!
自店のページには
『重さ200g・豚肉・イカ・エビ』
の記載のみ!
差つけられてるやん。。
それからすぐ説明文を修正!
美味しそうなフレーズを入れました。(販売価格もこの時上げました)
この効果も少しあったか分かりませんが、ウーバーイーツの売上が少し上がったような気がします。
配達員の都合で冷めた商品になることも
こちらが急いで料理してドライバーさんに商品を渡したとしても、ドライバーさんの都合で配達が遅れてしまう場合があります。
体験談を2つご紹介します。
1つ目はドライバーさんが2件以上抱えて配達する場合。
当然2件目の方が配達が後になるので料理が冷めてしまいますよね。
これで「料理が冷めていた」と評価されてしまったことがあります。
2つ目はドライバーさんの到着が遅れた場合。
料理が出来た!ピックアップの準備完了
うちは注文を受け付けてから調理するのでなるべく熱い状態でドライバーさんに渡すのですが、それでもお客さんから「冷めていた」と評価を受けたこともあります。
仕方ないっちゃ仕方ないですが、こういうことで低評価を受ける場合もありますので注意しましょう。
ドライバーさんに親切な対応
ドライバーさんには親切な対応をしましょう。
え?それって普通なんじゃないの?
って僕は最初思ったんですが、ドライバーさんに聞くと意外と威圧的な態度の飲食店さんもいるらしいです。
これは本当にヤメたほうがいいです。
ウーバーイーツのドライバーさんは高確率でSNS(特にツイッター)をされている方が多いです。
ドライバーさん同士で繋がって情報交換をしていたり、ウーバーきっかけでお店の方と仲良くなる方もいます。
そんなドライバーさんに人を見下したような態度で対応していると、ドライバーさんの中で
と作った料理を運んでくれるドライバーがなかなか見つからなかったり、悪い口コミが蔓延してしまいます。
SNSなんかに書かれたら溜まったもんじゃありません。
うちの店の場合、対応がすごく良かったらしく
など嬉しいお声を頂いたり、常連になってくれたドライバーさんも複数います。
まとめ:ウーバーイーツでコロナに負けないお店づくりを
それではまとめです。
ウーバーイーツ運用でお店にプラスになったこと
- 新たな売上の確保
- イートインの新規顧客・リピーターの獲得
営業中の使い勝手で良かった点
- 注文受付時はアラームで通知
- タブレット操作は2タッチのみ
- 便利な注文受付停止機能
ウーバーイーツ運用で注意すべき点は?
- なるべくお店と同じくらい利益がとれる価格設定に
- おいしそうなフレーズ
- 冷めても美味しいor温めなおせば美味しい商品づくり
- ドライバーさんに親切な対応
今回は実際に運用してみた感想を記事にしてみました。
ウーバーイーツの概要についてもっと知りたい方については以前書いた記事で説明していますので、こちらもご覧ください。
今後、何かあればまた追記していきます。
最後まで読んでいたただきありがとうございました。